断捨離できない自己啓発書
まず、『人は2000連休を与えられるとどうなるのか?』の著者・上田啓太氏の文章を引用します。
『自己啓発書の読後感はアルコールの酔いに似ている。』
➀人生に行き詰まりを感じて、自分を変えたいと思う。
②自己啓発書を読む。
③自己啓発書は面白かった。読後すごく興奮した。これで自分の人生は好転するんじゃないかと思った。しかし興奮は続かなかった。数日すると元に戻る。アルコールの酔いが続かないように、一晩眠ると以前の自分に戻ってしまうのだ。そんなことが何度か続いた。読むと興奮する。寝ると戻る。
◆何か、根本的な勘違いがある。
1冊の本を一度読んだだけで「新しい自分」になってしまうことはないし、仮にそんなことが起きればむしろ危険なんじゃないかということだ。
自己啓発書を読んでいた頃、自分が期待していたのはまさにそういう体験だったのだが、2時間ほどで1冊の本を読んで、それまでとはまったく別の自分になってしまうとすれば、それは洗脳と呼ばれるようなものだろう。
変わらないためにこそ「自分」はあるんじゃないのか。即効性を求めることは近道のようで遠回りになるのではないか。
この方の言わんとしていることに絶妙に納得しました。
まさにその通りでしたね。
だけど、買ったその時は酔わせてもらっていたんだなと思います。
でも、もう自己啓発書はいらないんじゃね。
よし、断捨離しよう!
しかし・・・。
手に取ると、買ったその時々を思い出してしまう。
上司との人間関係に躓いたり、顧客とのトラブルでにっちもさっちもいかなかったり。
自身のアディクションに悩まされたり・・・。
その時点では、最低最悪!すぐにでも逃げ出したい(忘れたい)!とか思っていたけれど。
今、思い出してみると、それもまた一興。
自分を成長させてくれたんだな、とか。
で、もういらないと思いつつ、
もう少し置いておくかと惑う。
はあ、断捨離は難しい。
話は少し変わって、
この40年、買った本のジャンル別【冊数ランキング】。
➀マンガの単行本;ダントツに多い!現在も本棚で幅を利かせている。
②仕事上の参考資料;読まなくてもツンドクで安心できました・・・。
③自己啓発書;心と体の両方から自己啓発・・・。
現在、
➀残っています。
➡与太話:時が止まった本棚(01/22/2023)
②半分以上断捨離しました。
③残っています。が、1年前に多少断捨離したのを思い出しました。
※ちなみにPALさんはというと私以上の本好きなので、家の中(PALさんのテリトリー)は床が抜けるくらい本が積まれている・・・(少し大げさ?)。
で、いつかきっと断捨離します。
と、言っておこっと。
ふと、
働きだしてからというもの、『文学』作品を読まなくなりました。
学生(後期)の頃は、2日に1冊程のペースで読み漁っていたのに、卒業とともにパタッと読まなくなりました。もっぱら上記の➀②③。
この40年程、時間と心の余裕を失ってしまっていたからかな。
今度、図書館で一日『文学』に耽ってみようかな。