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津山で活きる鶴山男ブログ

弓執る心

今村 鯉三郎(いまむら りさぶろう)先生の略歴
大正9年(1920) 7月静岡県清水市に生まれる
昭和18年(1943) 5月元陸軍軍隊にて弓道に出会う
昭和27年(1952) 9月弓道を再開する
昭和28年(1953) 9月第8回愛媛国体に出場する
昭和32年(1957) 10月松井範士に入門する
昭和39年(1964) 10月東京オリンピックデモンストレーションに出場する
昭和43年(1968) 9月全日本弓道選手権大会で優勝する
昭和44年(1969) 9月全日本弓道選手権大会で優勝する
昭和49年(1974) 5月弓道八段を認許される
昭和50年(1975) 3月全弓連指導委員・中央審査委員に任命される
        5月弓道範士の称号を授与される
平成11年(1999) 4月静岡県弓道連盟会長に就任する
平成16年(2004) 3月静岡県弓道連盟会長を退任する
平成19年(2007) 5月弓道九段を認許される
平成21年(2009) 11月死去(享年90)

大学の弓道部の師範の先生でした。
私が先生と出会ったのは、昭和55年(1980)のこと。

新入部員の指導は、先輩がほぼほぼ全部やってくれたのですが、
今村鯉三郎先生は、たまにやってこられて、気が付いたことを教えてくれていました。

若い頃は、八寸的(通常《約36cm》より直径の小さい《約24cm》の的枠)を外すことは無かった。
と、先輩方が言っていました。

信じられない・・・。すごすぎる!

で、大切なことを教えてくれたと思うのですが、もう全てキレイさっぱり忘れ去っていて・・・。

唯一覚えていることは、合宿でのこと。
1年生だけ先生のお話を聞くのですが、
先輩が、
「先生の話を聞く時は、正座を崩してはいけない!!!」
と、きつく言われまして。
先生は、途中で何度も足を崩してもいいですよと言ってくれたのですがね。

後半は、話が頭に入ってこなかったあ。
生涯で一番長い時間、正座をしたと思います。
お話が終わった後、先生が部屋から外に出られるのと同時に、畳の上でのたうち回りました。

これが今村鯉三郎先生との思い出。

今、先生の本を手に取ってみると、
スーッとしみ込むように心の中に入ってくる部分がたくさんありました。

とっても素晴らしい先生との出会いがあったんだな。

たった今、気づきました。

有難いことです。