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津山で活きる鶴山男ブログ

『得心』と『老害』の狭間

今は昔。
嵐の中でのこと。※与太話です。

過去の手柄を意気揚々と話す人は、鼻持ちならない奴だと思っていました。
※俗にアドバイスという・・・。ほんと頭の中に入ってこなかった。

実際に他人の手柄話を聞かされた時には、
(ホンマかあ?)
(今、目の前で実践して見せてよ。)
とか、不遜な感情がムクムク・・・。

経験則から、成功した話より失敗談の方が受けがいいし、安心できる。
肌感覚がそう言っています。

世間一般的には、何とも生意気な私。

でも、よくよく考えてみると、
これって自分のPR下手、コミュ障コンプレックスの裏返し。

大切なこと、しょうもないこと含め、他人に上手に伝えることができていなかったことばっかりが思い出されます。

心の奥では、コミュニケーション能力の高い人に憧れていた(羨んでいた)のですね。

現職の頃の私。
嵐の中でのこと・・・。

定年退職後、

それまでのことは、全てチャラにして、新しい世界にチャレンジするぞ!
と、独り心の中で嘯いてみたけれど・・・。

ずっと、何か心の中にモヤモヤしたものが残っていて…。

先日、有難いことに、現役時代の実践について話してもよいと言われました。

話す時間は1時間。
話す相手は、8人。
考え様ですが、
この8人の1時間を拘束することになる訳で…。
参加者1人当たりの時給が約3,000円として、かける8人で、24,000円。
その方々の時間を拘束するだけの価値がこの1時間に求められているとも言えます。

まず、話す内容を『足跡_Actual item』と、『足跡_Inside the Web』にまとめてみました。
『足跡_Actual item』では、現物を準備しました。

次に時間配分として、3セット。
➀四方山話
②scratch
③五色百人一首
それぞれ20分。

話す内容は原稿に…。
➀の四方山話が、『老害』メインディッシュとなっています。つまり、一番言いたいこと。
でも、参加者の方は、②とか③の方がメインかと。

さてさて、
迎えた当日。

最初に一言、二言。
「今日のような内容を普段のおしゃべりの中で話すと、世に言う『老害』になってしまいます。
ですから、お話しする時間をとっていただいたこと、大変嬉しいです。」

そう言って、参加者の方のお顔を拝見すると…。
自分の方から『老害』と言ったのですが、参加者の方々は素直に受け入れておられる。
少々受けも狙っていたのですが・・・。
まあ、年相応だね~。
ふっ。

その後の様子は省きますが、

1時間は、あっという間でした。

今まで、こんな話をこんなにしたことは無かったな。

1時間分の価値があったかどうかは聞いていません。
が、優しいみなさんですから、きっと『老害』とは言わないでおいてくださるのでは、と思います。

で、私としては、

得心しました。

話したいことを話して。
退職後のモヤモヤをきっちり洗濯して、タンスの中にしまい込めたと思います。

心晴れ晴れ。

場を設定してくださった方、参加してくださった方、

本当にありがとうございました。

嵐の中にいると、自身が追いつめられたように感じたり、他人からのアドバイスが役に立たないと思ったり。

けれど、現在は、それらの苦しかった経験が美味しいと思うようになりました。

そして、どんな嵐の中でも、私を勇気づけてくれた方が必ずいたっけな。
確かにそう。

年を重ねることって、ステキなこと…。

先日のお話しする会を終えた時、しみじみとそう思いました。

モヤモヤを洗濯した、
=積み残した雑草をキレイに刈り取ったような感じ…。

今後、タンスの中の仕舞った思い出はたま~に虫干しするかな、しないかな。
まあ、どっちでもいいかあ。
そんな感じ…。

私自身の目と心が熟すれば、一つの同じ事象であっても違った捉え方をすることができます。

ほらね、幸せの青い鳥がそこにね…。

発見、発見、大発見!