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津山で活きる鶴山男ブログ

宝石のような切ない思い出

抱腹絶倒。

腹を抱えて大笑い。

一度だけありました。※一度だけ・・・。

今でもその瞬間のことを覚えています。

大学1年生の夏、部活(弓道)で合宿した時のことでした。
練習を終え、宿で弓道部の同学年の友達数人と話をしていた時・・・。

何か、本当に楽しくて、面白くて!

突然、笑いが止まらなくなって、ついには腹筋がつってしまったのです。

痛くて痛くて、楽しくて痛い。

まんま腹を抱えていました。

結構長い時間・・・。

笑いが治まってからも、ヒクヒクお腹が動いていました。

話した内容は覚えていませんが、きっと他愛のないことだったと思います。

腹を抱えて笑う時って、腹筋がつるんだなあと、初めて知りました。

その時の私は、きっと最高に有頂天(幸せ絶好調!)だったにちがいないです。

さてさて、私。

高校3年間と大学5ヶ月間、

弓道をやっていました。

高校の時は、日置流雪荷派(へきりゅうせっかは)。

大学の時は、小笠原流(おがさわらりゅう)。

高校の時は、遊びの延長。
楽しくやっていました。

調子に乗って、それでは大学でも・・・と。

思い出してみると、大学の部活5ヶ月間は、最高に楽しくて、最高に切なかったです。

師範の先生は全国区で有名な『今村鯉三郎先生』でした。
※全国優勝もされたすごい方!京都の三十三間堂に名前がありました。

当部も強豪で、前年度リーグ優勝、全国大会に進出していました。

部活動はとにかく楽しくて!

尊敬できる先輩、気立てのいい新入部員のみなさんと一緒に真剣に取り組んだ部活は、とても刺激的でした。

毎日参加しました。

夏になると、信州辺りで合宿をしました。

とにかく幸せで、とにかく楽しかったのでした。

今でも珠玉の思い出です。

しかし・・・。

9月になって、リーグ戦が始まりました。

毎週、他校と試合を行います。

ただ、このリーグは、複数県にまたがっているのです。

ですから、毎週、新幹線で遠征することに・・・。

1年生は、基本応援です。※すごい的中率の人は出ることができます。

そして、私はと言うと、最初の試合の遠征から参加しませんでした。

その夜、同学年の友達に、ボソッと、
「もうやめる・・・。」
と言いました。

後日、4年生の強面でオールバックの先輩がわざわざ寮に来てくれて、部に残ることを説得してくれました。
「・・・。」
有難かったけれど、何も言えなかったのを覚えています。

退部の理由は・・・、お金が無いこと。

部活にこれほどお金がいることを知らずに入部した私は、世間知らずの甘ちゃんでした。

最後に、
「先輩、ありがとうございます。でも、続けることはできません。」
と。

その後、その先輩とは会っていません。

退部時からの1年半、全くと言っていいほど大学に行かなくなったので・・・。

もう一度、私が大学に行きだした時には、先輩はもう卒業していました。

部活、続けたかったなあ・・・。

『お金が無いのは、首が無いのと同じ。』※私が幼い頃、親愛なるMy Motherが言ってた言葉。
この時、そう思ったっけ・・・。

アラカンになって思うのは、お金が無いなら無いなりに、楽しむ方法はあるということ。
お金に心を支配されないで暮らしてくのは、それはそれで面白いことだなと。
悪いことしなければ、お天道様が見守ってくれる!

でも、あの時は・・・、

部活を続けたかったあ。