桃太郎
勧善懲悪。
桃太郎が正義で、鬼が悪であると100%信じていた。
だって、みんなそう言っていたから・・・。
正義の桃太郎は強いから、悪い鬼を退治するのは当たり前。
みんなそう言っていた。
「だから、男の子は、桃太郎のように強くあれ!」
みんなそう言っていたから、
ずっとその言葉を信じていた。
疑わなかったよ。
で、
そもそも、
みんなって誰だったっけ?
「桃太郎さん、やり過ぎです。」
「桃太郎さん、話し合いで解決を・・・。」
「桃太郎さん、鬼さんが泣いていますよ。」
「桃太郎さん、・・・。」
そんな言葉が絵空事に聞こえてくる令和4年。
桃太郎には桃太郎の、鬼には鬼の正義あり。
ただかみ合わなかった。
武力による戦いは、憎しみの連鎖を生む。
『やられたら、やり返す!倍返しだ。』
『じゃあ、こっちも倍返しだ!。』
『それならもう一度倍返し!」
いったいどこまでいくのやら?
21世紀は、争いの無い世界になると思っていたけどなあ。
なぜ、今も武力による争いを繰り返すのかな。
歴史に学ばない・・・。
やられたらやり返す。ちょびっと返しだ!